妊娠中に神経質になりすぎて拒食症気味に…赤ちゃんを出産するためには体重が必要だと知った体験談。

出産のトラブル、失敗した体験談

妊娠中に神経質になりすぎて拒食症気味に…赤ちゃんを出産するためには体重が必要だと知った体験談。

現在34歳、一カ月前に第一子を出産したので、出産時も34歳の専業主婦です。当時の体調は今よりも寒い真冬だったので、風邪を少し引いていました。のどが痛く、下痢と便秘を繰り返していて、出産予定日が近づいていたので緊張からきている不調なのか、単なる風邪かわかりませんでしたが、とにかく出産が近いのに本調子ではないことへの不安が強く、眠りもホルモンバランスの乱れのせいか、浅くなってしまい、緊張と疲れがたまっていました。

私は出産には『痛い』というイメージが強く、当初無痛分娩を希望しようとしていましたが、私の住む市内では産科もある婦人科が極端に少なく、希望していても当日の混み具合によっては無痛分娩の手配が出来ないケースもある、と、病院側から説明を受けて、それなら最初から自然分娩の予定で、安産にいたるようにマタニティビクス教室に通ったりウォーキングしたりして、自分で痛みを緩和できるように工夫していこう、と思いました。

結果妊娠期間中は概ね順調でしたが、難産になることをおそれるあまり、妊娠糖尿病などを回避しようと神経質になりすぎて、食事をとることを恐れて拒食症気味になったり、反対にその反動から暴飲暴食してしまったりと、食べづわりだったこともあり、食欲とうまく付き合えなくなってしまいました。また、出産する病院が車で30分と、少し遠方だったことも、いつくるかわからない出産への不安につながってしまいました。免許は持っていますがペーパードライバーで、マタニティタクシーなどもない地域で、実家の両親も頼れず、夫が仕事でいないときに産気づいてしまったら、自分で車とバスを乗り継ぐか、タクシーを手配するしかなく、痛みの中で病院への道などをうまく説明できるかが不安でした。

高血圧や体重指導などもなく、むくみからくるトラブルもなかったですが、健診前などは特に、好きなものを好きなだけ食べられないという精神的なストレスが強かったです。市が主催する出産前のママに向けた母親教室に参加し、食事面でのストレスについて、保健師さんや栄養士さんに相談した際、あまりに強いストレスはお腹の子にかえってよくないので、多少の体重増加や血糖値の上昇も気にせず、好きなものを食べたらよいと指導されたり、甘いものを夜食べるのではなく、朝食べるようにするだけで、だいぶカロリーコントロールになることなどを助言されました。そして今のうちに、かなり神経質に体重などを気にしてしまう私の性格をみて、産後も気軽に通えるかかりつけの心療内科をみつけておいたほうがよいことも指導されました。産後はもともとおおらかな人でも、ホルモンバランスが急激に変わるため、産後うつなど精神的に不安定になりやすいためだそうです。

出産で一番私が失敗したと思ったのは、体重を増やさなさ過ぎたことです。標準体重だった為、大体10キロ前後の体重増加を許されていたにも関わらず、最終的に五キロの増加にとどまるよう、神経質にダイエットしているような状態を、妊娠期間中ずっと続けていました。その結果出産当日、陣痛であまりに苦しみ荒い息をしている私に、助産師さんが『あまり体重を増やさなかったのでは?』と声をかけてきました。『産道に脂肪がつくと、難産になると聞いていたので…』と答えると、『体重が増えなさすぎると、体力がもたないんです。最後に赤ちゃんを子宮の外に押し出す体力を残しておくためにも、ある程度の体重は必要なんです。次回からは気を付けてください』と言われてしまいました。出産の最中にそんな注意を受けても、今更おそい…と思ってしまいました。

初産で九時間ほどで出産できて安産ではありましたが、体重を抑えすぎて体力がもたなかったためか、途中何度も気を失ったりして、本気で死ぬのではないかと怖かったです。最近は『小さく産んで大きく育てる』傾向が強く、妊婦さんも産後も美しい体形で活躍する、ママタレントさんの影響を受けてか、体重を気にしてしまうと思いますが、増えなさすぎや、体重の気にし過ぎによるストレスも、母体やおなかの赤ちゃんにも悪いと思います。医師や助産師さんに多少注意される程度の体重増加ならあまり気にかけず、貴重なマタニティライフを楽しむようにするほうが、かえって良かったかもなとも思います。産後は慣れない育児や授乳で自然に体重が減っていくことなどからも、今は栄養のあるものをたくさん食べるようにしてほしいです。