尾てい骨が胎児の邪魔をしていたが自然分娩できた…病院選びは人選びだと感じた出産の体験談。

出産のトラブル、失敗した体験談

尾てい骨が胎児の邪魔をしていたが自然分娩できた…病院選びは人選びだと感じた出産の体験談。

比較的安定した妊娠期だった、3年前の33歳で初産をむかえた私の出産経験はえぇー!!の連続でした。まず、噂には聞いていた前駆陣痛。出産の一週間前からしくしくと痛み出し、最初はあーそれそろ来るのかな~なんてのん気に喜んでいたけれど、だんだんと痛みは増し、眠れないほどになりました。間隔を必死に計るも安定せず病院に電話しても自宅待機と言われること二回。何だか冷たいな、、、緊急時の対応と安さで選んだ市立病院に一抹の不安を感じたのは言うまでもありません。痛い、眠れない、不安で出産への体力を半分奪われた時に破水。正直、やった!これで病院に行ける!と思いました。

そしてここからが長かったのです。今振り返ると笑えるけれど、渦中の私は涙目です。これから出産する方へ、産院選びは大事だけど、結局は人です、と私は言いたいです。陣痛室から4時間位で分娩台へ、後はいきむだけと思ったのに、何度いきんでも、出てくる気配はありません。そのまま朝になり助産婦さんが交代、えーいっちゃうのー!と仕方のないことですが何だか見捨てられた気分になりました。もちろん私はすでにヘトヘトです。しかし交代した助産婦さんがお産が進まない原因に「骨が当たっている」といってレントゲンを撮るようにと言うのです。えっ?今ですか?出産中にレントゲンをとることがあるなんて思いもしなかったのですが、もうどうすることもできず、従うほかありません。結果、私は人より尾てい骨が長いらしくその骨が胎児の邪魔をしているとのことでした。

えー!!そんなことってあるんですか?聞いてないよ!状態。様々な体験談を耳にし、読んできたつもりですがまさか人より尾てい骨、すなわち尻尾の名残が長いなんて、、。とりあえずご飯を食べて昼から仕切り直し、弱くなった陣痛を誘発剤を入れて強くして胎児の頭をある程度押し出す方法でやってみましょう、とのことでした。寝れず食べれず疲れ果ててもうされるがまま、その間も弱い陣痛は律儀にやってきて痛いのです。先の見えない不安に押しつぶされそうになりながらも、唯一の救いは胎児の心拍が落ちなかったことです。

その後、ない力を薬の力を借りて振り絞り、最後のラストスパートまで走りきったのです。その間、上手上手と褒め続けてくれた助産師さん、元々自然分娩を希望していましたが、最後まで帝王切開に踏み切らなかった先生にも感謝でした。今思えば、始めの助産師さんが早めに骨に気付いてくれればという気もしますが、何が起こるのか分からないのがお産だし、そういう意味でもやはり人だなど思います。産院選びは人選びです。

その後、全身筋肉痛で身動きがとれない中、怒涛の授乳訓練。赤ちゃんが寝たと思ったら、巡回で起こされたり、体重を授乳の度に計ることなど、もしかしたら事前に説明があったのかもしれませんが、私には聞いてないよ!の連続で退院を早めたいとさえ思いました。なのでこれからの方には産後の精神的ケアも入れて選んでほしいと思います。後一つ細かいことですが、事前に準備していたお産用の服が予想以上に胸元がはだけて、それが気になって居心地が悪かったので、これからの方には是非一度試着しておくことをお勧めします。

初めてのお産に立ち向かうには、まずは病院では積極的に分からないことは聞きに行く姿勢と、予想外の出来事も沢山ありますし、特に産後は寝不足と疲労で精神的にまいることもあるので、何か自分を励ますもの、頑張れるもの、音楽でも画像でも、言葉でも何でもいいので一つあるといいかもしれません。このような私のびっくりお産体験でしたが、人の数だけあるお産、少しでも参考になり安心は出来なくても、あなただけではないとその一踏ん張りの力になれば嬉しいです。