私が出産したのは30歳、いま34歳なので4年前の話になります。私は妊娠中の体調はとてもよく経過も良好そのものでした。なので予定日10日前も陣痛はまだかなと心も体も余裕の状態で家でのんびりしていました。初産だったので予定日よりも出産は遅くなるのかなあと思っていたお昼すぎ、なんだか腰が痛くなって来ました。じんじんくるような痛みですがお腹も重いし仕方がないかなと横になっていました。腰の痛みは忘れた頃になると少し痛みます。でもさすればなんともないのでそんなに気にせずにいました。夕方頃仕事先の主人から電話がかかってきました。お昼頃から腰が痛くなってきてて疲れかなあと報告すると、それは陣痛ではないかと言われました。そうなのです。私は陣痛を腰痛と勘違いしていたのです。なので時間を測って間隔を確かめたり、産院に電話したり、入院の準備をしたりということを全くやらずただゴロゴロしていたのです。
主人に言われて陣痛ではないかとようやく気がついた私は腰痛の間隔の時間を測ります。なんともう10分間隔ではないですか。慌てて産院に電話するともう来てくださいとのことです。主人に急いで帰って来てもらい夜の20時すぎには産院に向かいました。普通分娩を希望していた私はその通りに普通分娩で出産することになったのですが産院に到着して分娩台にあがった時にはもう子宮口が6センチも開いており先生になんでもっと早くこなかったのかと怒られてしましました。しかもシャワーなどを浴びて、お腹がすくと思って出産の痛みに勝つ!という縁担ぎで主人に買って来てもらったカツ丼を食べてから行ったので、産院に着いてから測った血圧が高くて何をしたんだとさらに怒られてしましました。
こんな困った妊婦な感じでスタートした私の出産ですが、正直腰痛だと間違えるくらいだし陣痛なんて全然大したことないんだなと分娩台でも余裕でした。でも陣痛の間隔が5分、3分と短くなっていくうちに陣痛は本領を発揮、とても耐えられる痛みではないものに変わっていきます。ここで普通は主人の暖かい励ましとマッサージなどで妊婦さんは陣痛を乗り切ると思うのですが、私の主人は医療従事者だからなのか陣痛で苦しんでる妻の横で測定器などの医療器具を観察しながら何かブツブツ言っています。マッサージしてよ!と言っても陣痛の波をみるメーターを見ながらまだそこまで痛くないでしょうと本当に痛い波がこないとマッサージしてくれません。
正直、出産時に何もできずオロオロしてしまう旦那さんが多いと聞いていたので私の主人はこういった場面に慣れているしプロだから大丈夫だろうと予想していたのにまさかそれが裏目に出るとは・・・大失敗です。主人に立ち会ってもらわず助産師さんについていてもらいたかったと心底思いました。立ち会い出産でどんなことをして欲しいのかなど、ご主人との打ち合わせは必ず必要だと思います。それでも産院に着いてから8時間後には無事に元気な赤ちゃんを産むことができました。
私が選んだ産院は母子別室で入院中は授乳の時のみ授乳室に行き赤ちゃんを抱っこできます。お見舞いの家族も赤ちゃんに触ることはできずガラス越しに見るだけなので、入院中は赤ちゃんをもっと抱っこしたい・抱っこさせてあげたいと思っていましたが、今になって思えば退院したら24時間常に赤ちゃんのお世話になるので入院中くらい母子別室でのんびりできて正解でした。
あとは母乳かミルクか問題ですが、私の入院した産院は母乳指導ももちろんしてくれますが母乳が軌道に乗るまではミルクを使おうねという方針の産院でした。赤ちゃんを産めば簡単に母乳が出るというものではありません。私も入院中は母乳を上手く赤ちゃんに飲ませることができず、最初の方はミルクには大変お世話になりました。必ず母乳でという方針の産院で母乳が出なくて赤ちゃんに何も飲ませられず自分を責めて辛い思いをした友人もいます。考え方は人それぞれですがミルクは決して悪いものではないので、母乳もミルクも混合でという方針の産院の方がオススメできます。これから出産予定の妊婦さん、素敵な出産になることを願っています。