カンガルーケアを希望。妊娠中にダイエット…体型を戻すため体重管理した体験談。

出産のトラブル、失敗した体験談

カンガルーケアを希望。妊娠中にダイエット…体型を戻すため体重管理した体験談。

私は今、35才で小学5年生の男の子の母親です。出産当時は24歳でした。当時私は、ダイエットをすごくしていて低体重のガリガリ体型でした。今も昔(子供の頃から)もやせ形ではあるのですが、当時の体重で妊娠できたのはひとえに若さのおかげだと思っています。

妊娠がわかってからも、何より安産で産みたかったし、体型も必要以上に崩したくなかったので、体重管理は頑張っていました。すごくこだわりがあるわけではないけれど、出来れば自然分娩で、当時いいとされていた出産直後のカンガルーケアをしたいと思っていました。幸い、お産をした病院はカンガルーケアに理解があったので希望を伝えると即承諾してくれました。

妊娠中の困った事と言えば、初期から後期までずっと体重管理には悩まされました。今は当時に比べると緩くなっているとの情報も聞きますが、10年前は体重管理に厳しい病院がとても多かったのです。私がみてもらっていた病院の先生は体重増加に厳しくなかったのにも関わらず、マタニティ情報誌や、同時期に妊娠した友達から「体重が増えすぎてお医者さんに叱られた…」などというネガティブな情報を聞くたびに「生むまで10キロ以内に収めないと!」と強迫観念に囚われていました。

○ヶ月では○キロ以内に。といった事にばかり囚われて、赤ちゃんと自分が健やかに成長するということからはかけ離れた生活を送っていました。ウォーキングやヘルシーな食事、という点ではもしかしたら優等生妊婦だったのかもしれませんが、体重管理を徹底するあまりストレスになっていたし、今思えば本当に子供に申し訳ないのですが体重を増やさないため、という気持ちもあって妊娠前からの習慣の煙草も止められませんでした。妊娠8ヶ月目のときに、担当の医師から「赤ちゃんかちょっと小さい」と言われ狼狽えました。煙草すってませんよね?と聞かれたときに白状し、それからは一切止めましたが今でも悔やんでいることのひとつです…。

結果的には運動を欠かさなかったこともあってか、スーパー安産で出産することができましたが、妊娠中は常に体重増加の事やお金の事などでネガティブになっていたし、ハッピーな気分ではありませんでした。○ヶ月で○キロまでという自分の許容範囲以上に体重が増えていると、家の周りのウォーキングコースを2時間歩いたり、食事を軽くしたり、それだけならまだいいんですが、その事がストレスになって たまに大食い選手権か!?というくらい、ものすごくたくさん食べては後悔して…ということを妊娠初期から臨月まで繰り返していました。

…自分単体だったとしても体にいいはずがありません。ましてや妊娠中は本来、赤ちゃんの健康を一番に考えるはずのじきなのに、私は自分の事ばかり考えていました。ちなみに、出産日当日までの体重増加は妊娠判明前からプラス8キロでした。医師や助産師さんや誉められましたが「赤ちゃんによくないことをしている」という罪悪感がずっと胸にありました。

出産はお印から始まったのですが、「ちょっとお腹痛いなー」から、普通に家事などをこなし、生まれたら外食も出来ないと聞いていたので、陣痛の最中友達とランチも楽しみました。

会陰切開や陣痛の痛みは私にとってはどうということはなく、確かに痛いけど「赤ちゃんと会える」という喜びの前には些細な事でした。出産後の寝不足の方が辛いと感じたのも、産後に体型を戻すことに躍起になって体への負担が大きかったのだろうと反省しています。産後の不安定な体でやみくもに運動して、一刻も早く体重と体型を戻そうと必死でした。

食事と栄養は精神状態にも影響するので、今妊娠中の方やこれから妊娠を考えている方には、何よりも健康を最優先してハッピーなマタニティライフを送って欲しいと思います。