骨盤底筋を労りフリースタイル(ソフロロジー)で出産したが…乳腺炎になり産後ケアの大切さを感じた体験談。

出産のトラブル、失敗した体験談

骨盤底筋を労りフリースタイル(ソフロロジー)で出産したが…乳腺炎になり産後ケアの大切さを感じた体験談。

私は今32歳で生後6ヶ月の息子を育てています。出産したのは31歳の時でした。妊娠中は体調がよく、初期に軽い食べづわりがあった程度です。仕事も減らすことなく出張へ行ったりしてたぐらい元気な妊婦でした。

私はフリースタイルで出産をしました。産院を選ぶ時に「会社帰りでも家にいても通いやすい」「入院時に家族が来やすい」を条件にしました。条件にあった病院は二つあり、一つは無痛分娩ができるところ、もう一つは母乳推奨系でフリースタイル及びソフロロジーで骨盤底筋に優しいお産をウリにしている病院でした。

無痛分娩はすごく気になりましたが、麻酔を使うのが怖く、やめました。そして、できたら母乳で育てたいと思ったこと、骨盤底筋は産後の尿漏れなどに影響してくるということを聞いたことから、後者の病院を選びました。

助産師さんによるとフリースタイルやソフロロジーで産むと楽な人がお産が多く、産後の回復も早いそうです。またその病院は、会陰切開も吸引分娩以外では行わないそうですが、分娩台のお産と違って、ひどく裂けた人を見たことがないそうです。実際にお産は楽でしたし、産後も体は辛くなかったです。陣痛の合間に寝たり、ご飯を食べたりすることができました。出産の方法としてフリースタイルを選んで良かったと思います。

また、私はバースプランにアロマバスを希望していたのですが、早くに破水してしまったため、できませんでした。助産師さんから提案があり、アロママッサージに変更していただけました。アロマバスに入れなくてがっかりしていたので、助産師さんからの提案は嬉しかったです。
私のように希望していてもできない場合もありますし、助産師さんから代替え案を提案してもらえるとは限らないので、事前に自分で代替え案を用意して病院に伝えておくといいと思います。

ただ、二つほど病院選びで失敗したなと思うことがあります。
一つは病院までの距離です。私は基本的には徒歩で移動しています。九ヶ月の頃、子宮頸管がやや短いので、動きすぎないようにと言われてしまいました。仕事は産休に入っていたので大丈夫でしたが、通院が困りました。家からでも通えるというのは元気な状態で考えていました。徒歩30分ほどかかりますが、普段から病院の近くへ歩いて行っていたので、出産退院以外はすべて歩けると思っていました。出産時はマタニティータクシーも予約してありましたし、実家にもお願いしてありました。

しかし、毎週ある検診はマタニティータクシーを使うわけにも毎回実家にお願いするわけにもいかず、困りました。この時期は後期の母親学級や母乳指導などもあり、何度も病院へ行かなければならず、毎回行く方法に頭を悩ませてました。タクシーを使えばいいのですが、毎回だと費用がかさんで辛かったです。体調不良時も行けるかどうかを視野に入れて選べば良かったと思いました。

もう一つは産後のケアをしてもらえなかったことです。退院までは丁寧に指導していただいて満足だったのですが、退院後はあまり親身になってはもらえませんでした。母乳外来もありますが、子どもの体重の増加をみたり哺乳量を見る程度で、母乳トラブルには対応してもらえませんでした。退院後すぐに乳腺炎になりましたが、見てもらえず、別の病院の産後ケアに飛び込みました。他院で出産したにも関わらず丁寧に見てもらいました。

そして、その病院で出産した産婦さんに対する手厚いケア、母乳のことはもちろん、離乳食や子どもの服の着せ方、生活リズム、皮膚トラブルなどを気軽に相談しているのを見て本当に羨ましくなりました。また、産後の教室や赤ちゃん向けのクラス、託児所などトラブルがなくても通いたくなるような病院でした。何でここで産まなかったのかと何度も後悔したほどです。

これから病院を選ぶのであれば、今の状態で判断するのではなく、体調が悪くても通えるか?産後のケアはしてもらえるか?なども視野に入れて選ぶと良いと思います。出産も大切ですが、産後も大切ですし、長いです。妊娠中のように気軽に病院に相談するのも難しいです。バースプランを聞いてくれて、産後のケアも手厚い所が良いのではないかと思いました。