第二子の臨月中に骨折…泣きじゃくる上の子を連れてきた両親、あてにならない旦那。一人で闘った出産の体験談。

出産のトラブル、失敗した体験談

第二子の臨月中に骨折…泣きじゃくる上の子を連れてきた両親、あてにならない旦那。一人で闘った出産の体験談。

第一子が2歳になり、第二子の出産を控え、里帰りしていた35歳。妊娠中はすこぶる体調もよく、臨月に入り里帰りして家事育児をこなしていました。出産は上の子と同様に自然分娩を予定していたので、陣痛が始まり、入院となれば、その間は里帰り先の実の両親に上の子のお世話を頼んでいました。そんなある日、上の子を近所の公園に連れていき、お昼から母と子を連れてわりと近場のショッピングセンターへ。買い物を済ませ、休憩にカフェへ立ち寄った時のこと。大きなお腹にすっかり慣れてしまい、油断していた私はカフェのテーブルの足に右足を思い切りぶつけ、痛い!と思ったその後、今までに感じたことのない激痛に。

冷や汗をかき、どうなったのか全く状況が飲み込めず、大きな買い物袋と2歳になったばかりの子供と、私と同様、状況が飲み込めない母。そんなに時間が立たない間に足の指が変色。その後、ショッピングセンターの車椅子を借りて駐車場へ。とにかく病院へと、手元のスマホで病院を調べ、整形外科へ。臨月の大きなお腹で車椅子の私をみる看護師さんの表情はもうなんとも言えませんでした。レントゲンを撮ってもらい、診断は足の指の骨折。どうやら、お腹の子供にカルシウムを奪われ、普段は骨折しない程度でも骨折したらしい。出産予定日まであと3週間。骨折の完治まで4週間の診断。

その後の妊婦健診で私の足をみた先生の一言目は「どうしたの!」骨折を伝えると「分娩時に足を踏ん張れるかな…」など、歩ける?分娩台には乗れる?といつ出産になってもおかしくない私の骨折に質問攻めでした。そのまま予定日まで散歩もできず、運動不足で迎えた予定日になっても、出産の兆候は全くなく、もうただ日々を過ごしました。

予定日が過ぎ、検診が2日置きになった後の検診日。産院に着いて受付を済ますと同時に弱い陣痛が始まりました。2人目であったため、大まかな陣痛から分娩の流れも分かったので、検診後ひとまず自宅へ。朝から始まった陣痛は、夕方には5分おきに。骨折でまともに歩くことができないので、少し早めに産院へ電話し入院。入院時には、上の子を両親に預け、主人についてきてもらいました。が、産院にきたことで安心したのか陣痛が遠のき、様子をみることに。その間、どうしても上の子が気になってしょうがなく、主人に電話で様子を聞いてもらったりして落ち着かせていました。その後少しずつ陣痛が強まりはじめ、体勢を変えたりして強くなる陣痛に耐えていた頃。両親からヘルプの電話が。預けていた2歳になったばかりの上の子が、「お母さん!お母さん!と泣いて大変だ。かわいそうだから今から病院へ連れて行くから」と。

強い陣痛のきていた私は、陣痛の痛みと泣きじゃくった上の子と戦うはめに。残念ながら、主人はいてもそんなにあてにはなりません。さて、いよいよ分娩室に移ります。骨折したまま分娩を迎える私は助産師さんに両脇を抱えられ、陣痛の合間の1分にダッシュです。なんとか分娩台に上がり、40分で出産。分娩室から出た時には、上の子は泣き疲れて寝ていました。入院中は主人が両親と上の子を世話していましたが、毎晩「お母さんがいい!」と泣き疲れて寝ていたようです。入院中の5日間は今まで過ごした5日間の中で最も長く感じた5日間でした。退院してからは、上の子を特にケアするよう心がけ過ごす日々。

その時に産まれた子も2歳になり、私も37歳になりました。2年間でこんなに体力が落ちるものかと自分自身驚いていますが、私なりに奮闘しています。出産は準備をしていて損はありませんが、何もないとは限りません。油断禁物です。家族や先生、助産師の方々を信頼関係を築くことが最終的に自分を助けてくれるのだと感じました。出産がゴールではありませんが、良かったと思えるような生活を過ごしてください。