今日中には生まれないと助産師に言われたが3時間で…会陰裂傷したがギリギリ立ち会い出産できた体験談。

出産のトラブル、失敗した体験談

今日中には生まれないと助産師に言われたが3時間で…会陰裂傷したがギリギリ立ち会い出産できた体験談。

現在35歳、出産は28歳の時に経験しました。当時、体調には問題なく、順調なマタニティライフでした。出産方法は普通分娩を希望し、病院の方針で立ちあえるのは赤ちゃんの父親だけと決まっておりましたので、主人には立ちあいをしてもらう予定でした。予定日を越えても全く前兆がありませんでしたが、予定日から4日過ぎた夜中に陣痛が始まりました。病院に電話すると、痛みが5分間隔くらいになり、我慢できなくなるくらいまで自宅待機してくださいと言われました。翌日の8時くらいに我慢できないほどの痛みになり、病院へ向かいました。

病院について、助産師さんに診てもらったところ、とてもじゃないけど、今日中には生まれませんよと言われ、気が遠くなりました。家に帰ってもっと歩いた方が陣痛がつきますので、一度家に帰って運動してくださいと言われました。血の気が引きましたが、はい、わかりましたと返事をしました。帰り支度をしようとしたところ、急にものすごい胃痛に襲われました。身動きできず、不安になったので、入院させてもらえないかとお願いしたところ了承してもらいました。部屋で時折訪れる強烈な痛みと闘っておりましたが、その間隔はどんどん短くなり、これで今日中に生まれないのかと思うと本当に逃げ出したい気持ちになりました。赤ちゃんも頑張っているのだから、私もがんばらないとと自分を奮い立たせました。

強烈な痛みに耐えきれず、ナースコールをしてしまいました。2回目のナースコールで助産師さんがかけつけてくれた時に破水しました。そして急に周りがあわただしくなり、車椅子が運ばれてきました。車椅子に乗せられ、分娩室まで風をきって走ったことを覚えています。分娩台に飛び乗り、いよいよドラマなどで見る出産シーンが始まるのかと気合いを入れました。そうした瞬間、助産師さんから、もう力を入れたらダメだよ、赤ちゃん出てくるからねと言われました。そして、分娩室に入って5分も経たないうちに我が子と対面することになりました。主人は本当に娘が出てくる瞬間にギリギリ滑り込みの状態でした。立ちあったとは言えないくらい一瞬でした。

朝9時の時点で、とても今日中には生まれませんよと言われてから3時間後の出産でした。もし、あの時、助産師の言うとおりに自宅に帰っていたらと思うと恐ろしくなりました。間違いなく自宅で出産してしまっていたことでしょう。出産は本当にベテランの助産師さんでさえ、予測できないことがあるのだと知りました。本当に何が起こるか最後の最後までわからないのだなと思いました。出産前にもっと色々なママたちの出産体験談を聞いたり、読んだりしておけばよかったと思いました。もう少し出産について勉強しておけば心構えができたかなと思います。

今日中にはとても生まれないと言われ、主人にもそのように伝えていたので、病院への到着が遅れてしまい、ギリギリ最後の瞬間だけ見れた感じでした。私が、出産は何が起こるかわからないということを頭において主人に指示していれば、もう少し長い時間出産に立ちあえたかもしれないと後悔しました。出産はその瞬間だけしか味わうことができないので、主人に、もう少し見せてあげたかったです。あまりに急な出産になってしまい、先生も間に合わなかったので、会陰切開をしてもらえず、かなりひどく裂けてしまいました。すぐに縫合してもらいましたが、入院中はその痛みがつらかったです。

これから出産される方には、出産は本当に人それぞれで何が起こるかわからないということです。立ちあいを希望される方は早い段階から付き添ってもらうと、しっかりと立ちあえるかなと思います。周りの人たちの体験談も産後に色々聞きましたが、本当に人それぞれなんだとびっくりしました。緊張すると体もかたくなってしまうので、これから出産される方には、自分自身と赤ちゃんを信頼し、リラックスして出産に挑んでほしいと思います。