現在32歳の主婦です。結婚2年で上の子を授かり、27歳のときに自然分娩にて出産しました。まだ親しい友人に結婚している人が少なく、出産経験がある人がいなかったため、雑誌やネットの情報を頼りに、出産への情報を集めました。高齢出産でもなく、持病もないので、近くの人気の産婦人科に決め、分娩予約をしました。自然分娩のみだと説明を受けましたが、当時は帝王切開や自然分娩しか知らず、和痛や無痛分娩への知識もなく、なんとなくで決めてしまいました。
貧血気味になったり、カンジダになる以外はとくに問題もなく、出産への準備を進めていきました。地元の隣県で、車で1時間ほどの距離でしたが、高齢の祖母がいたのですぐにかけつけてもらえないので、両方の実家には頼らずに夫婦で産前産後を乗り切る予定でした。主人の実家の方は車で30分ほどの距離でしたが、まだそこまで頼れるほど親しくないし、気も使うので、生まれたら連絡すると伝えていました。
ところが、いざ陣痛がつきだした日、色々と想定外のことが起こりました。まず、初産で、陣痛がつきだしてもなかなか本陣痛にならず、15分間隔ぐらいのときに産院に電話をして見てもらったものの、それがまだ子宮口が充分に開いていないし、23時ごろだったので、そこから入院になると、退院までの日数が短くなるから、一旦帰宅するように言われました。2月の寒空の下、夜中に一旦帰宅し、また8分間隔になったあたりで産院へ行きました。大きなお腹をかかえ、陣痛の合間に移動するのはきつかったです。
次に、その日が満月だったせいか、お産が立て込んでいて、まだ本陣痛に至っていないため、分娩室から途中で助産師さんが席を空け、替わりに主人が入りました。当初、立会い出産は予定しておらず、主人には自信がないからと言われていたので、無理かと思っていました。ところが、助産師さんが全て他の方のお産に行かれてしまい、主人にそばにいてもらうよう打診してくれたらしいのです。急遽、主人が分娩室に入ってきたのは驚きましたが、当時は陣痛の痛みでそれどころではないので、いきみ逃しを手伝ってもらいました。突然のことで、主人も私も考える暇もありませんでしたが、いきみ逃しを4時間手伝ってもらい、そのまま立会い出産できたので、結果的には良かったと思います。
そこまでは良かったのですが、朝5時ごろに生まれたので、両実家に連絡は入れたものの、訪問は落ち着いてからかと思っていた所、まさかの姑が30分ほどで到着し、まだ会陰切開後に縫ったり、初乳をしたり、初めて抱っこしている所に入ってきてしまわれ、まさかの初めてのキスをされてしまいました。産後は病室にいくまで、2時間ほど分娩室にいるのですが、まだ産後で頭が朦朧としつつも我が子と対面している所に、入ってこられると思いませんでした。点滴中で寝ていなければならないのに、無理矢理赤ちゃんを奪い返そうと立ち上がり、血が逆流して貧血で倒れてしまい、大変でした。その後、病室にいってもまだ滞在され、お産後に赤ちゃんをたくさん抱っこされ、キスもされて虫歯菌をうつされ、様々な怒りを抱きました。下の子の出産のときには、このときの経験を踏まえ、お産後半日ほどしてゆっくり休息してから連絡をしたほどです。
バースプランを考えてはいましたが、お産は何が起こるかわかりません。お産から5年たった今でも、当時嫌だったことは鮮明に思い出されます。命がけで産むのですから、分娩室やそのあとの病室にだれまでが入っていいのかは、助産師さんに何度も念押ししておくのがいいです。いい嫁でいようと、姑が分娩室に入ってくるのを許可してしまったばかりに、後々まで後悔してしまうことにならないようにしてください。