安心して無痛分娩をしたが母乳ケアはあまりなかった…フランスで海外出産した体験談。

出産のトラブル、失敗した体験談

安心して無痛分娩をしたが母乳ケアはあまりなかった…フランスで海外出産した体験談。

フランス人と結婚してこちらに移住して早3年半になりました。現在30歳で、28歳の時に一人目を出産、2歳の子供を育てている主婦です。
フランスにきて1年経たないくらいに一人目を妊娠しました。妊娠は初めてでしたが、あまりフランスでの出産に関してそこまで不安には思いませんでした。しかし、フランスについて間もなくしての妊娠だったので、フランス語での出産には不安を感じていたので、英語が通じるアメリカンホスピタルで産むことに決めました。

そこはプライベート病院で、日本人もよく出産しているということ、バイリンガルの先生方、質の高い医療を提供しているということで安心して産むことができました。あのアンジェリーナ・ジョリーも出産したというちょっと高めのプライベート病院なので、やはり出産は全て自費ですと100万円はかかります。私の場合、フランスの国民保険、社会保険に加入していたので、負担金は25万円ほどですみました。因みに、フランスは国立で産むと全てタダです。しかし、高い料金を払っただけあり、部屋は勿論、個室でシャワーとトイレ付き、毎日バスタオル、フェイスタオルを新しいものと取り替えてくれたり、食事も制服を着たバトラーさんが朝昼晩持ってきくれたりと、ホテル並みの扱いでした。

フランスでは入院数は日本に比べて短いです。私の場合、緊急帝王切開になったこともあり5日間の入院となりました。担当の先生に入院4日目で、もう明日退院していいよっと言われたのですが、帝王切開してすぐに歩いてしまったため血腫ができてしまい、お腹の痛みが酷く、その状態で次の日に歩いて帰るのは無理だと判断し、先生にお願いして1日延長してもらいました。

フランスで出産してよかったなと思うところは、無痛分娩が日本に比べ普及しているので、いつ陣痛がきて産むことになっても麻酔科が必ずどの病院にもいて対応してくれることです。私は痛みに弱いので、必ず無痛分娩で産むことを決めいたので、妊娠中に麻酔科の先生と会い質疑応答したりして準備していました。フランスでは80%以上が無痛分娩で産むので痛みに弱い人にはオススメです。私の場合、陣痛中から高熱が出てしまい感染症が疑われたことと、赤ちゃんの心拍が早くなってしまっていたので硬膜外麻酔からより強い麻酔を入れ緊急帝王切開になってしまいました。帝王切開はなるべく避けたかったのですが、赤ちゃんのためを思うと先生方が早めの判断をして切ってもらってよかったです。

先生、助産師も皆とても優しく心強かったです。しかし、バイリンガルの病院で医療スタッフが皆英語を話せるのかと思ったら、助産師はほぼ皆英語が通じなかったので、フランス語で頑張りました。

出生届けは、夫がフランス側の方は出産して次の日に出しに行ってくれました。日本の方は、数ヶ月間の猶予があったので出産して1ヶ月半ごろに大使館に出生届を出しに行きました。私の子供の場合は、夫がフランス人、私が日本人なので、今の段階ではフランスと日本の二重国籍ですが、日本は多重国籍が認められていないので、本人が18歳になったらどちらかの国籍を選択しなければなりません。

フランスでの出産で困ったことは、あまりお母さんのおっぱいケアをしてくれないことです。もともと、妊娠中の母親学級でほぼ教わることはなく、沐浴の仕方、おっぱいのあげかたなどは生まれてから実践しながら教えてくれます。少しそれには不安を感じましたが、夫も一緒に教わりながら二人でどうにかできました。また、おっぱいの吸い方がしっかり赤ちゃんができているかというところはしっかり見てくれましたが、私のおっぱいの張り、痛みなどに関してはほぼノータッチで乳首の痛み、胸の張りで泣きました。また、食事は勿論、フランス料理です。とても日本食が恋しくなりました。

これから海外で出産する人は、言語は勿論ある程度話せることが大事です。また、日本みたいなおっぱいケアを期待しないことです。また海外では入院数も少ないので、少し覚悟がいるでしょう。