私は現在43歳です。痛い思いで出産したのは今から9年前の34歳の時でした。妊娠していた時は、産休に入るまで働いていたため、体重増加もあまりありませんでした。私は妊娠すると体重は増えて体は重たくなる、お腹が大きくなるので、何もできなくなると思っていましたが、意外にも妊娠後も身体は軽く、自分のやりたいことをやりながら過ごしていました。そのせいか出産前まで体調はとてもよく過ごしていました。ただお腹が大きくなってくると、出産への不安はだんだん強くなりました。果たして自然分娩の痛みに耐えられるか?私が陣痛の乗り切れるのかという不安でいっぱい。そこで私は無痛分娩を行う病院を探して、そこで出産をすることに決めました。
出産前に困ったことは、無痛分娩学級に通わなくてはいけなかったことです。無痛分娩にあたっては、事前に母親学級とは別に無痛分娩学級に参加することが義務付けられ、最終的に夫婦で参加して同意書にサインをするという流れで申し込みをしました。また無痛分娩とはいえ、子宮口が4センチ程度開くまでは麻酔はしないと聞いていたので、子宮口が開きやすくなるように、正期産になったら散歩を増やしたりスクワットをするなど出産に向けて体力づくりや身体作りを行いました。
しかし予想に反して前期破水が起きたのは、出産予定日の前日。おしるしも来ていなかったので、まったく心の準備ができておらず焦りました。真夜中に前期破水が起き、病院に向かい入院。陣痛が来るのを待って、無痛分娩にしようという方針になりました。しかしみんなの予想に反して、陣痛は微弱、また子宮口もなかなか開きません。前期破水から48時間経過したころに羊水の感染兆候が見られたため、緊急の帝王切開になったのです。前期破水で入院はしていましたが、陣痛は微弱であっため、私は全く行動に制限されることなく直前まで動き回っていましたね。陣痛が来るのを願って病室でスクワットをしていたほどです。
帝王切開が決まってから、私の手術の準備が始まり、全身麻酔で手術が始まりました。全身麻酔は病院の方針。子供が取り上げられた時には眠っている状態だったので、子供の泣き声は聞くことができませんでした。それがすこし残念なところです。全身麻酔だったので、手術の間痛みを感じることはなかったのでよかったと感じる反面、術後目が覚めるといきなり強い痛みを感じたことは少しショックでした。今でも目が覚めた時には痛い!しか言っていなかったことを覚えています。そして痛み止めを打ってもらって眠るということを繰り返しました。
また痛みが強かったため、手術後すぐに赤ちゃんに会えなかったことも残念です。看護師の方に聞くと、術後痛みがない人は、すぐにでも病室で赤ちゃんと対面ができたと聞きました。私の場合は、痛みに弱かったのかもしれません。当時は痛みで赤ちゃんのことを考える余裕もありませんでしたが、今考えると残念だったかな?
また全身麻酔が病院の方針で行われましたが、なぜ腰痛麻酔でなかったかと、あとで疑問に思いました。帝王切開は医療行為になるので医師の判断で行われるものですが、出産をするというのはある程度両親の要望もあるので、いきなり全身麻酔をされるのではなくもうちょっと説明が欲しかったなと思いました。
またもう一つ嫌だったのが、抜糸をするまでシャワーができなかったことです。私は5年前にも帝王切開で子供を出産していますが、その病院では、術後4日目からカバーをしてシャワーを浴びることが可能だったのです。一人目の時は冬なので、それほど汗をかくということはありませんでしたが、それでも悪露の分泌などもあるので、早くシャワーを浴びたいという気持ちがありました。シャワーなどに関する許可は病院によって全く違うので、それが一つ嫌だった点です。
もしもこれから出産する人は、自然分娩や、無痛分娩を希望していても、出産時は何があるかわかりません。予想外のことも起こる可能性もあるので、疑問は解決していくと良いでしょう。あらかじめ帝王切開するならどんな麻酔方法になるの?赤ちゃんとの対面はいつ出来るの?ということは確認しておいた方がいいですね。いきなり帝王切開になっても心の準備をしておくことができます。