電話で感じが良かった不動産営業マンだが…こちらの話や要望を全く覚えていなかった体験談。

ダメな営業マンの体験談、イラッとする実在する営業社員の話

電話で感じが良かった不動産営業マンだが…こちらの話や要望を全く覚えていなかった体験談。

千葉県在住の50代の主婦です。以前住んでいた分譲マンションで、騒音問題に悩んでいた時のことです。ある不動産会社の30歳前後ぐらいの雰囲気の男性営業マンから、マンションのセールス電話がかかってきました。普段だったら、電話でのセールスは、話を聞く前に即座にお断りするのですが、その頃は、あまりにも騒音問題で悩んでいて、その業界に関わる誰かに愚痴を聞いてもらいたいと思っていたので、「今回ご紹介いただいたマンションは希望のエリアではないので、購入を検討はできないのですが、今後希望する物件について、お話ししてもいいですか?」と言って、当時住んでいたマンションについての問題点について、詳しく聞いてもらいました。

そして、私自身が若い頃に勤務していたメーカーでは、営業マンに、今はなくても今後の商品にあったらうれしい機能などを話すと、商品企画部門に伝えられて、いずれ実現する場合もあったために、それを期待して、「マンションでは、強度や耐久性に対する研究は進んでいるけれども、音の問題については、実際に住んでみないとわからないことが多いです。でも構造上、離れた部屋でも音が伝わることや、音が変質してより響いて伝わることがあるので、設計段階から、そういう点にもっと気を配ったマンション開発をしていただけるとありがたい」などということも話しました。

その電話でのマンションは私は買えないのですが、そのときは、営業マンは、感じよく話を聞いてくれて、「会社の上部に伝えておきます」などとも言ってくれたので、こちらの要望を理解してくれたように思えました。そこで、「今回ご紹介いただいたマンションは、希望のエリアにないので、今回はお客さんになれなくて申し訳ないけれども、今後、希望のエリアに新しいマンションができたり、エリアが違っても、音の問題に配慮した新しいマンションができたりしたら連絡してください」と言って電話を切りました。

その後、1,2か月経った頃に、同じ会社の同じ営業マンから電話がありました。こちらとしては、自分の要望を覚えていてくれて、その会社で、こちらの希望を満たすかもしれない新しい物件の企画が始まったという連絡かと思って、喜んで対応したところ、なんと、その営業マンは、前回の電話と全く同じ物件の紹介について話し始めたのです。私が「新しい物件が出たんですか?」と聞いても、以前の私との会話は覚えていないようで、とんちんかんな返答をされました。

せっかく一回電話して、マンション購入に関して、全く脈がない相手なのか、今後顧客になりうる相手なのかは把握できたのだから、その点は営業マンが記録しているに違いないと私は思っていましたが、その会社ではそういう記録はしていないのか、あるいはその営業マン自身がそういう記録をしていないのか、ある地域の電話番号に機械的に順番に電話をするというセールス電話を繰り返しているだけみたいでした。
私としては、前回の電話で、こちらが申し訳なく思うぐらいに長々とマンションの騒音の実態について聞いてもらっていたので、私との電話を覚えていて、新しい物件などの情報を伝えてくれるために電話をしてくれたのだと思い込んでいたので、非常にがっかりしたと同時に呆れてしまいました。その2回目の電話がなければ、その会社、その営業マンに対して、悪いイメージは全く持たなかったと思うのです。しかし、最初の電話でこちらが自分の状況をかなり詳しく伝える話をしたにもかかわらず、それが全く生かされていない、忘れられているということが私にわかってしまったわけですから、「もしも今後、この会社から新しい物件が出たとしても、丁寧に作られているとは思えない」と思えて、その会社のマンションは今後良さそうなものが出たとしても買わないなと思ってしまいました。

営業マンとしては、その電話では売れなくても、せっかく中身のある会話ができた相手に関しては、ちゃんと記録しておいて、次の電話のときに前回の会話が生かせるような対応をしてほしいと思います。