33歳、事務職、関東在住です。私が以前勤めていた会社でお会いした営業マンのことです。その営業マンは出版系会社で、私が働いてた店舗を担当していた方でした。営業マンは男性で若い方でした。見た目はマリンスポーツをやっていそうな色の黒い方でした。イケメンと言われる某俳優さんに似ていると話題になったこともある、かっこいい方でした。特徴として明るくて、親しみやすい人柄で店長や他のスタッフからも人気も高い方でした。明るくて親しみやすい方なので一見して良い営業マンに見えますが、実は美人のスタッフや可愛らしいスタッフに対してだけ優しくしたり、特定のスタッフに会いにくるような人で、逆に自分が気に入らない人に対しては冷たく、暴言を吐くような人でした。
その営業マンが私と一緒の担当業務をしていた人に用事があって来たのですが、あいにくその方が休みで、今日は休みですと伝えたら「お前しかいないのかよ。お前が休めば良いのに、てか、お前の顔見たらやる気なくした」と言われました。店舗には他の会社の営業マンもよく来店されますが、露骨に「お前」と言ってきたのはその営業マンが初めてですし、しかも営業の経験も少ない若い方だったので、よりショックを受けました。他のスタッフに対しては「こんにちは。いつもお疲れ様」と優しい言葉ですが、私に対してはすごく当たりがキツイので「お前」と言われた時点で一気に嫌いになりました。
ある日、私が発注していたはずの商品が数をかなり減らされて届いたことがありました。人気のある商品だったので注文数から減らされるということはよくある話でしたが、1000注文したのに99しか来なかったのであきらかに減らされすぎじゃないと店長が気にして、その営業マンに連絡してみてと言われました。お前なんて言ってくる人にこちらから話もしたくないと内心思いましたが、商品を売るためには仕方なく、連絡をしたところ「は?そんなはずないですよ。てか文句ですか。他の人だったら頑張るけどね。面倒くさ」と言われました。これでは拉致があかないと店長に電話に変わってもらい対応してもらいました。店長が「○○さん、足りない分確保するって言ってたから安心して」と言われました。人によって態度を変えるのかと許せない気持ちになりました。そもそも「面倒くさ」って言い方は無いだろうと思いましたが、店長は「○○さんはそんな言い方しないよ。減らされたことで気持ちが不安定になって、周りの言葉が悪く聞こえてしまったんだよね」と返され、納得できませんでした。
また別の日は、別のスタッフは就職活動中で、営業マンが働いている会社に興味があるらしく、情報のために質問をしていたのを目撃しました。営業マンはそのスタッフに対して、面接で聞かれたことや試験に出た問題を細かく教えたり「上司に○○ちゃんのことを紹介しておく、絶対に受からせるように頑張るからね」と若い営業マンがそんなこと言って良いのかよと不快に感じていました。そのスタッフから話を聞くと、連絡先を交換しちょくちょく連絡が来ると言っていました。気に入った人に対しては容赦ない人なんだなと分かりました。
営業マンも一人の人間です。嫌いな人や苦手な人がいるのも分かります、私はその営業マンから好かれていなかったことは十分に分かっていました。嫌いな人や苦手な人が現れてテンションが下がったからといって、お前とか面倒くさという言い方は無いです。しかも、自分が気に入った人に対しては良い顔をするので、お前とか面倒くさといった酷い言葉をかけるような人という印象を与えないようにしていたのが余計に腹が立ち、誰にも気持ちを分かってもらえず、一人でその営業マンからの暴言や贔屓に苦しめられるなんてあんまりだと思い、仕事自体も嫌いになました。
その営業マンは商品を売るというよりも、お気に入りのスタッフに会いに行くことを楽しみにしている感じで、一時毎日来ていた際には心底ウンザリでした。こちらが忙しく働いてるのにスタッフと楽しそうに談笑している姿に怒りを覚えました。それを見て店長は「毎日来ているのは少しおかしい」と感じてくれましたが、その営業マンが毎日のように店舗に遊びに来たり、長い時間談笑している姿は変わりませんでした。
私は人事異動でその店舗を去りましたが、次の現場で出会った営業マンも厳しい方でした。ですが、贔屓はなく、全員に対しては態度が平等でした。できないところを的確に指導してくれ改善したところは褒めてくれる方で、しっかりと見てくれて安心できました。困った時もすぐに対処してくれ、面倒な対応だったのにも関わらず「良い仕事になった」「私も勉強になった」と言ってくれたのは凄いなと感じました。仕事に対する姿勢も立派で、ただお気に入りのスタッフに話しているだけの営業マンとは全然違い、信用できる方でした。
営業マンに求めたいのは、誰に対しても平等に接して欲しいこと、お前とか面倒という暴言は吐かないで欲しいです。仕事という対等な立場で接してもらえると安心して任せられます。